川内倫子さんのことを知ったのは北欧暮らしの道具店の大平一枝さんとの対談コラムでした。川内倫子さんについて詳しくない一般人がみての写真集の感想をお伝えします。1992年から2005年までを撮りだめた写真集、CuiCuiと花火の2冊。
涙が止まらなくなる写真集
CuiCuiを一度みて、もういちど読み返していると急に涙が止まりませんでした。
なんで泣いちゃったんだろう。
自分でも理解できない涙の理由を、なんとかブログにまとめたいと思います。
私がみてきた景色と、川内倫子さんが写した14年あまりの家族の景色が重なったように感じたから。
死と生が急にリアルに感じた瞬間でした。
だれしもが目にしてきた景色を、言葉ではなく写真で伝えている川内倫子さんのCuiCuiを読んで、胸が締め付けられた。
切ない。
がぴったりな言葉なのかは分かりませんが、寂しいと悲しいと幸せをぐるぐると混ぜたような表現しがたい気持ちになりました。
一度写真集をみたときには、味のある写真だな、としか思わなかったのに、繰り返し読むたびにスイッチが入ったように涙がでます。
正直、ここまで心を動かされた写真集にであったことはありません。
川内倫子さんの写真が多くの人に支持されている理由がわかりました。
言葉にできないことを表現するプロ、とはこういう人なんだと知りました。
花火もまた、夏の景色が人生と重なって心に響く写真集でした。
心を動かされる写真集をお探しの方、ぜひみてみてください。
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CUI CUI
CUI CUI

花火
第27回木村伊兵衛写真賞受賞!!大阪、千葉、群馬、神奈川、東京……競馬場、温泉街、川べり…。花火が打ち上げられるところならどこでも駆け巡った。夏の夜風、土手を走る子どもの足音、夕立をよぶ雲、露店から漂うりんご飴の甘酸っぱい匂いと美しくそこは...