2012発行「食といのち」辰巳芳子

食といのち (文春文庫 た 73-2)
いのちを養う「食」の深意を探る日本人必読の書 母娘2代で食を探求してきた料理研究家が、日本の風土に適した「食といのち」をめぐり、福岡伸一ら各界の第一人者との考察を深める対談集。いのちを養う四季の粥、スープのレシピ付
対談本とは
対談はファシリテーターと呼ばれる進行役がテーマに沿って話をすすめていきます。また、対談はテーマを元にシナリオがあり、ある程度構成が決められた上で進行していくものです。今回紹介する「食といのち」は辰巳芳子がさまざまな立場からいのちに関わる職につく人物と対談をしていきます。
対談はさまざまな人物から学ぶきっかけ作り
当サイトの管理人がこの本を手にとったきっかけは、辰巳芳子に興味を持ったことでした。この本で対談相手となる人物は生物学者、看護師、小児科医、倫理学者です。それぞれの現場のプロがいのちについて、そして料理研究家である辰巳芳子が食といのちの関係について対話していきます。あらゆる視点から見る、食といのちの関わり合いは普段考えることの少ないテーマですが、食べることへの閃きにつながります。
対話の強弱が小気味よい
料理研究家である辰巳芳子は、「食といのち」の対談で鋭い質問をします。包み隠さず対談が進むことで読んでいて気持ちがすっきりする感覚があり、221ページをあっという間に読破することができました。
この本から当ブログ管理人が学んだこと
介護、看護の立場からみた食といのちのつながりは、立場が違えば知ることはできません。しかし、この一冊を読むことで実際に介護、看護をする側、される側になった際の食について各観点から学ぶことができました。