ずっと好きなもの、これからのもの 香菜子 2015年発行

心地いいもの探しとは?
心地良い状態を保つことは重要なことなのでしょうか?気分一致という言葉が意味する通り人は心地いいと感じている場面では物事を良い方向へ考えます。一方、居心地が悪いな、気分悪いなと思っている状態では、ついつい悪い面ばかりが目についてしまうことがあるのです。
今回ご紹介する心地いい暮らしのアイテム77選、ずっと好きなもの、これからのものでは、感情に左右されることなくストレスフリーな生活を目指したもの選びのヒントを教えてくれる一冊。
ずっと好きなものの探し方
執筆している香菜子は、父が陶芸家で自身も美大卒です。芸術に触れ、デザインを学んできたことから、ものの選び方も個性的。それでいてずっと愛用できるもの選びのプロだと言えます。この本が発売されたのが2015年ですが、5年経ったいまでも古臭い印象がないものの選び方は、香菜子ならではの視点で使いやすさ、デザインを選んでいるからこそだと関心しました。
心地いいもの選びのポイント77選
本ではファッション、日用品、食、そして今後香菜子が手に入れたいものを紹介しています。それぞれのページには写真つきで、選んだポイントと購入時のエピソードが。買い物を楽しみながら、ものが作られたバックグラウンドまでを想像しながら、選んでいる姿が読んでいて私の学びとなりました。心地いい暮らしとは、心地いいものたちが作り出した空間でもあるのです。
自分には不似合いなものって
この一冊には香菜子の持ち物を紹介するだけではなく、いいと思ったけれど購入しなかったものも出てきます。印象深いのは、今の生活にこのものが不似合いだと感じたという内容。心地いい暮らしを考えながらものを選ぶことで、我が家には使い勝手が悪いかも、置き場所がないかも、と諦めることもできます。
心地いいものがもたらす癒し
ペットのように可愛がるわけではないもの。ですが、日々の生活で私たちに与えている影響は意外と大きいようです。しっかり見極めてものを買うポイントを、この一冊が教えてくれました。香菜子のお気に入りのもの77個から、ずっと愛用し続けるもの選びのヒントを探してみましょう。