コミュニケーションで躓くことがあるならば、この本が解決のヒントになるのではと思う。人との関係でモヤっとすることの解決策がこの本には満載で、読むだけで心が救われる。そして、ちょっとだけ強い自分になれた気がする。モラハラ本だけど、日常で使える内容ばかり。
私を振り回してくるあの人とは…
ずばり、あなたのことを都合のいい人だと思ってる人のことです。
作者であるjoeさんの考える振り回してくる人とは、モラハラ相手(言葉の暴力・精神的な暴力をふるってくる人のこと)から逃れる術は自分を変えること。別人になるという無茶なことは本には書いてありません。ちょっとした考え方の違いでモラハラ相手から距離をとることができるようです。
モラハラ対策カウンセラー Joeとは
Joeモラハラに悩む方へ向けた発信を行っています。自身も幼少期に受けた両親からのモラハラを経験し、心理を学びさまざまな方向からモラハラ対策を行っている方のようです。1976年生まれ。
本書、自分を守る本とは
自分を守る言動がモラハラ対策には有効だと書いてあります。
心は変えずに言動を変えるだけ。
2021年WEVE出版

人に振り回されやすい人の特徴
一番悪いのはモラハラ相手!なのはもちろんなのですが、モラハラをされやすい人の特徴もある、と作者は言います。
あなたは当てはまっていませんか?
モラハラで苦しめられる前に、自分を変える方法を探ってみましょう。
モラハラ被害者 距離感をつかめない人
モラハラの被害を受けやすい人たちの共通点として、距離感 を上げています。
ずばり人との距離が近すぎる人が作者はモラハラ被害にあいやすいのだと言います。
親身になって人のために生きている、そんな優しい人がモラハラの被害にあうというのは辛い話ですね。
本書では距離感について5つのポイントを紹介
人とコミュニケーションをとる上で気を付けたい距離感の5つのチェックポイント。
本の中ではここを戦術 と言って詳しく説明してくれています。
さらにどうすれば距離感を正しくすることができるのか、実生活で使える手段も詳しく書いてあります。
作者が考えるモラハラを受けない人物像
作者は本の中で、こんな人はモラハラを受けにくいという人物像を伝えています。
イメージしやすい人物像。けれど特別なスキルもいらない、だれにでも目指すことができる人物像でした。
モラハラ対策 断る力
作者が考えるモラハラ対策として身に着けたいスキルの一つに断る というものが上げられています。
モラハラ被害者は断るテクニックを向上させることで、被害から逃れることができるようです。
断る力5つのポイント
モラハラ対策のスキルとしてぜひ身に着けたい断る力。
作者は断るポイントとして5つあげています。断るもスキルが伴うのですね。
けれど、そんなに難しいことはありませんでした。
考え方、着眼点をかえるだけで、相手との関係を壊すことなく、自分に無理をすることなく断ることができるようです。
(5つのポイント、さっそく実践で使ってみましたが、効果抜群で驚きました)
断り方の基本と応用編
断るということの重要性がしっかり理解できたところで、本の中ではさらに断り方の基本と応用を解説しています。
13のポイントにわけで、生活ですぐに使える知識です。
モラハラ撃退 威圧感
モラハラ対策の次のステップとして、モラハラ相手との接し方編。
モラハラを受けやすい人は優しい人が多いですが、護身術のように威圧感 を相手に感じさせることで自分を変えることなくモラハラ相手と接することができるようです。
作者はモラハラ相手と対等な立場でいることの大切さを、本の中で解説しています。
モラハラ相手に振り回されない15のポイント
モラハラ相手に振り回されている人に伝えたい15のポイント。
自分を変えることなく、けれども相手には有効な手ばかり。
●●するフリ、だったり、●●のようにみせる、だったり。
モラハラ相手には多少演技も必要のようです。
SNSでのモラハラ対策
SNSでのモラハラ対策を作者が解説しています。
顔が見えないコミュニケーションで有効な手段。
しっかりSNSでも、モラハラ対策をして被害に遭わないように自分を守っていきましょう。
モラハラ対策重要な点まとめ
作者が思うモラハラ被害者の特徴、被害対策、さらにSNSでのモラハラ対策など盛りだくさんな内容の一冊。
深刻なモラハラ被害にあっていない場合にも、ちょっとしたコミュニケ―ションのトラブル回避策として使える内容が満載でした。
なかなか断り切れない人、いつも対等な人間関係を作れない人、大小にかかわらず人間関係のトラブルの解決本としてとても興味深い話ばかりでした。