2009年朝日出版社
慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。
幸福学・イノベーション教育などを行う学者。

思考の整理術 問題解決のための忘却メソッド
「忘れる」ことは決して悪いことではない! 「覚える」より、「忘れろ」! 人間の記憶は膨大な情報を捨て去ることによって、整理され構造化され、思考力と問題解決能力が高まるメカニズムになっている。忘れて脳を活性化し、脳力と仕事力をUPする方法を、...
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忘却力にフォーカスした内容
学生時代・新社会人のころに一生懸命暗記した私ですが、この本によると暗記によるデメリットもあるのだとか。
大切なことは自分で問題をみつけること。
与えられた問題を解いていくことは、根本的な人の成長にはつながっていないと作者は言います。
覚えるという記憶力には、限界があると感じていた私。一方、体験を通して学ぶ記憶には限りがなく、いつまでも人を成長させる力があると作者はいいます。
また、SNS、ブログなど多くの人とつながることができる時代。
記憶したことを共有していくことで、記憶をとどめておくことなく、次の記憶を体験すること。
これが重要だそうです。
自分の中だけではなく、どんどん発信していくことで、記憶を忘れてもいい状態にする。
これが忘却力のようです。
そして、ミスしてしまった場合にも同じで共有した方がいいそうです。
失敗はひとりの問題にするよりも、みんなで教訓にして、改善点を多くの人で考える。
ひとりで悶々と考えても答えはみつかったことがない私。
作者の言うように、人を巻き込んで記憶と付き合っていこうと思います。