【ふつうをつくる 暮らしのデザイナー桑澤洋子の物語】合理的で機能的な暮らしの作り方

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2018年美術出版社 著者 沢良子

ふつうをつくる 暮らしのデザイナー 桑澤洋子の物語
ふつうの人の「より良い生活」を提案した服飾デザイナー桑澤洋子(1910-77)。戦中の勤労服から、戦後はユニフォームやふだん着を手がけるなど、現在につながる衣服のデザインシステムをつくり上げました。また、桑沢デザイン研究所、東京造形大学を創...

美術、建築、ファッションを軸に桑沢洋子が創設した東京造形大学の成り立ちを知る貴重な物語

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%91%E6%B2%A2%E6%B4%8B%E5%AD%90

桑澤洋子wiki↑

1910年生‐1977年没

昭和の時代にいち早く産業デザインの服(工業機械で生産するための服)を提唱したデザイナー桑澤洋子。

機能性、コスト、そして着心地のよさ、を軸に服のデザインからシンプルな生活スタイルを一般に広めた人物です。

デザインの道一筋かと思いきや、偉大な桑澤洋子が誕生するまでにさまざまな経験を積み重ねています。

桑澤洋子が感銘を受けたバウハウス(ドイツで広い分野での美術と建築を教える教育機関)

合理的で機能主義なバウハウスの考えは、桑澤洋子の人生の軸となったようです。

逸話が満載の一冊は伝記は、昭和の時代に合理的で機能性を重視した服を目指すことの大変さを知ることができます。

塩川いづみの表紙に惹かれて…

シロクマがこの本を手にとったのは、ずばり表紙です。

見る人に問いかけるような絵の塩川いづみさんの作品。

多くを語らないシンプルを追求した絵である部分が、桑澤洋子さんの生き方と重なって見えました。

タイトルにもある、ふつうをつくる。普通が普通に、そして生きやすい世の中になる。

今ではありがたいと感じない、ふうつのことも、桑澤洋子さんのような方々の努力によって生み出されたものだと知ると、今後わたしたちも未来の生きやすい世の中を作っていかなければいけないのだなと感じました。

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