深澤直人さんの『デザインの輪郭』2005年発売

遊ぼうと思って働くとは?
知っているようで、本質は知らない。
本を読むと人物がみえてくる。
まさにこの本は『深澤直人とは』が知れる一冊です。
深澤直人さんがすべてをさらけだして書かれたこの本。
デザイナーとしての考え方だけでなく、ものごとの捉え方、一緒に働く人に求める条件など
本を読んでいるとこだわりが詰まっていて『うーん』と唸りたくなるような内容でした。
『遊ぶように働く』これが深澤直人さんの考えのようです。
遊ぶとは楽しむことなのかな?と思います。
仕事にストイックで有名な深澤直人さん。
昔は他人に任せることを嫌い、すべて自分で仕事をおこなっていたようです。
そんな中にも楽しみをみつけて、仕事をひろげていく。
読む人の仕事の捉え方が180°かわる内容です。
『デザインの輪郭』は深澤直人さんの脳内を知れるすごいビジネス本なのかもしれません。
単純に生きる
シンプルなデザインで有名な深澤直人さん。
実は考え方もシンプルを極めています。
それがこちらの名言『単純に生きる』
複雑化している世の中、ですが生きることは単純なことだと深澤直人さんは本書でおっしゃっています。
また、深澤直人さん自身が不便な生活環境に身をおいたことで、毎日がシンプルに繰り返されることを実感されていたようです。
海外での生活から日本の山奥での暮らし、
食べる、暖をとる、草むしり、明かりを灯すなど
シンプルな生活ですがすべてが自分で行動しなければならない。
生活をよりシンプルにすることで、生きることに集中できるのかもしれません。
そぎ落とされた要素、
これが本を読んでいく上で大きなキーワードのようです。
どんなゴールにでもいける準備とは?
大きなゴールを作ることで縛られた仕事になる
深澤直人さんは、ゴールを決めないとおっしゃっています。
目標をもつことが良いとされる時代に対して、正反対な考え方。
ゴールを決めないことで、どんなゴールにもたどりつける。
深澤直人さんはシンプルにこだわり、かつ心も自由に仕事をする。
そぎ落とすことが、本質をつかむ大きなポイントになりそうです。
縛られない生き方、シンプルに生きること、
本書の中では常にブレない視点で話される深澤直人さん。
多くの支持を集めるデザインを作り出す人物に迫ることができる本だと思います。
細部へのこだわり
私が本を読んでいて「なるほど~」と思ったのは
深澤直人さんが一緒に働く方にお願いしているということ。
それは『使った椅子は戻す』『テーブルの上にものを置いて帰らない』
など、とても細かい点だということです。
実はデザインの仕事をする上で細かな部分に対する意識があるか、ないかで
デザインの質がかわってくるとおっしゃっていました。
どんなにいいデザインをしても、日ごろの生活はにじみ出てしまうとのこと。
細かな部分まで注意をはらうことができるデザインを目指す深澤直人さんならではの考え方だと思います。
2005年に発売された本書ですが
いまの時代にも通じる考え方、生き方をみつけることができます。
デザインの世界にいない私でも、、学びが多い1冊となりました。
ぜひ読んでみたい!という方はコチラから

最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回もお楽しみに~(‘ω’)ノ