わくわくを見つけに行く 堀井和子 2011年発行

堀井和子
上智大学フランス語学科を卒業後、好きを仕事に料理スタイリストとして活躍。夫婦でニューヨークで3年間暮らし、そのセンスと柔らかな人柄からファンの多い人物です。写真、イラスト、そして独特の文章力で数多くの書籍を出版し、有名人にもファンが多くいます。
毎日幸せ探し
この本は、堀井和子が日々暮らしの中で見つけた幸せを書き留めたものです。自ら撮影した写真とイラスト、そして独自の視点で書いてあるエッセイに読んでいてなごむ一冊。年齢を重ねたからこそ、若いときよりも体に不調がでることもあるかもしれません。けれど、そんなことを気にしない、堀井和子の毎日を知ることができます。
引っ越し、そして怪我
毎日小さな幸せを見つけて、大切に生活している堀井和子ですが、環境の変化は訪れます。夫婦で見つけた理想の新居への引っ越し、長年暮らした場所を後にする場面では読んでいて、切なくなりました。けれど、常に前向き、パワーあふれる堀井和子は新居での生活でまた小さな幸せをたくさん見つけていきます。たまに、不注意で怪我をしてしまうこともある。誰しもが経験する小さなことですが、それぞれ、小さな、大きなアクシデントを乗り越えて前を向いて進んでいっているということに気づかされました。
退屈な毎日なんてない
堀井和子が撮影した写真がずらりと並べられた最初のページ。どれも日常のなんでもないシーンを撮影したものですが、本を読んでいくとそれぞれにエピソードがあり、大切なもの、景色だということにハッとします。著者だけでなく、誰にでも切り取っておきたくなるシーンはあるはずです。
わくわく探し
この本を読み終わって、毎日に隠れているわくわくを探してみようという気持ちになりました。同じように見える毎日でも、外を見れば季節、景色は変わっています。視点を変えるだけで自分にしか見るけることのできないわくわくは数多く眠っているでしょう。毎日の中にあるわくわく探しは、今日からでもできることだと思います。
