まいにち、まいにち 伊藤まさこ 2008年発行
手のひらサイズの本
まず、わたしが「この本好きだな」と思ったポイントは横11㎝、縦17㎝ほどのコンパクトさ。移動時間があるな、というタイミングでおでかけに持っていきやすいサイズ感です。電車で読んでいても、ブックカバーなしでも恥ずかしくないセンスのある表紙、という点もおすすめポイントです。
まいにちが特別でなくてもいい
この本の特徴は、少ない文章と1ページに数枚の写真が載っているということ。ボーっとしたいと本を手に取ってびっしり文字がある本を読むことは難しいですが、この本なら無理なく読むことができます。また、旬の食材、季節の風景は癒してもくれますよ。特別なことが起こらなかった1日を残しておくことも大切ですね。
何度も読み返してしまう1冊
この本を手に入れてからスーパーでも旬の食材が目に入るようになりました。今しか出会えない風景だったり、食材だったり、生活していくなかで軽く流してしまうことも受け止めたいと思うことが増えたように思います。著者の伊藤まさこさんにとって、日常を切り取った一冊の本は、わたしの日常の大切さも教えてくれました。心が不安定だな、と感じた日に本棚から出して読む一冊です。